いちみや皮フ科クリニック スタッフブログ

ADM治療について

2017.03.12

こんばんは、院長の一宮です(^^)
朝から青空の爽やかな日曜日でしたね。

今日はトイザらスに院内用のベビーカーを買いに行きました。最近のベビーカーはオシャレになってるな~と思いながら色々と見てまわりました。当院は新生児からの赤ちゃんの診察やお子さま連れのママも来院されますので、院内で自由に使って頂けるように車いす同様準備することにしました。新生児から3歳までご使用頂けるタイプです。もうしばらくで到着しますので必要な方はスタッフにお声かけくださいね(^^)

さて、シミのご相談で意外と多いのがADM=後天性真皮メラノサイト―シスです。一般的な加齢性のシミと比べると聞きなれない病名かと思います、ふつうのシミと思って来られる方がほとんどです。特徴は思春期頃からできる、頬になどに左右対称にややグレーがかったシミです。眼球や腕にも出来ることもあります。シミの分布も特徴的で一目みたらわかるのですが、口で説明するのは難しいですね(^^;
肝斑や加齢性のシミとの鑑別が必要な場合もあります。肝斑と共存してあることもありますが、治療方針や経過が全く違うので適切な診断が必要です。数年前に大分の皮膚科学会でADMの症例について発表したのですが当時の教授から、そばかすとADMの違いなんか診てわかるものか?と聞かれてびっくりしました。それほど皮膚科医でもあまりなじみがないというか美容をやっていないと診断する機会のないタイプのシミかもしれませんね。

治療はQスイッチルビーレーザーを3回くらい照射するときれいになります。2週間カサブタになるのは普通のシミと同じですがその後の2~3か月がすごく濃い色素沈着が出ます。これがADM治療の最も苦しい山場です。もちろんレーザー前に事前に一時的に濃くなりますから覚悟してくださいね、その後必ず薄くなりますからとお伝えしていても案外忘れていることも多くて、実際出るとレーザー後なのにこんなにシミが濃くなって、ほんとにこの医者大丈夫なんかい?と思われる時期です(^^;しかも、ADMの場合、その苦しい山場を3回くらい繰り返さないといけません。メラニンの存在する場所が真皮といってふつうのシミよりも深いところまであるからです。3か月くらいは2回目のレーザーまであけたほうが効率的なのでそれを3回もやるってことは1年がかりです。私自身、昔ADMがあって30代はじめ頃に治療しました。レーザー後の濃くなる時期は毎回本当に薄くなるんかなー、レーザーした意味ないやんとか思って心折れてしまうのですが、数か月後には必ず薄くなります。3回ルビーを照射して10年近く経ちますが再発なしです。

若い頃からクマだと思っていたのがADMだったということもあります、肌診断後に説明させて頂きます(^^♪

おまけ

日曜日のおうち焼肉(^^♪

明日からまた1週間、忙しい1週間になりそうな予感~がんばりましょう(^^)/

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