医院理念

エビデンスに基づいた医療、
エビデンスを作る医療を、
患者様のために。

エビデンスに基づいた医療

エビデンスとは、日本語で言うと「根拠」のことです。 医療の中には、従来から経験的に行われていても科学的根拠に乏しく、治療効果の証明されていないものも少なくありません。 私たちはエビデンスを重視し、それに基づいて医療を行うように心がけています。

エビデンスを作る医療

エビデンスを得るための情報源としては、臨床研究論文を参考にすることが多いのですが、論文の内容をそのまま鵜呑みにするべきではありません。その論文の研究手法が正しいかどうかを検討しなければなりません。また、治療効果の十分評価されていない治療法も少なくありません。そのため、従来から経験的に行われている治療法を踏襲せざるを得ないのも現状だと思います。 しかし、医学の向上のためには、そのようなエビデンスに乏しい医療にとどまるのではなく、 日々の診療の中から新たにエビデンスを作り出す努力も必要だと思っています。

患者様のための医療

患者様をとりまく状況はひとりひとり違います。
年齢、性別、合併症など、身体的な状況はもちろんのこと、職業、家族構成などの社会的状況なども考慮した上で、治療は選択されるべきだと思います。
手術で早く治したいと思われる患者様がいらっしゃる一方、時間がかかってもよいからなるべく手術を受けたくないと考えられる患者様もおられます。エビデンスに基づいた治療法を一方的に押しつけるのではなく、患者様の立場に立って、十分に説明を行った上で、 その患者様にとって最善の医療は何かを考えていくようにしています。
近年、EBM(evidence-based medicine)という言葉がよく使われています。「エビデンスに基づいた医療」と訳されますが、このEBMという言葉は誤解されて使われていることが多いようです。EBMという言葉を嫌う方は、エビデンスを大上段に振りかざして患者様に治療方針を押し付ける医療をEBMと考えられている様に思います。しかし、EBMの本来の意味は、信頼できるエビデンスを踏まえた上で、個々の患者様にとって最善の医療を行う、ということです。すなわち、私たちの掲げている理念は、EBMの考え方そのものと言っても良いと思います。

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